北海道・トマム&帯広 2026年春 Day 5
Day 5: トマム最終日、無料直行バスで帯広へ。ぶたはげとモール温泉
2026年3月29日
Day 5 は、トマムを最後まで使い切ってから帯広に移った日でした。最終日の朝食を hal でもう一度、しかも整理券2番という「作戦勝ち」つきで仕留めて、チェックアウト後もそのまま同じサービスでミナミナビーチに入り直す──「お客さんではなくなったあと」も同じ条件で迎えてくれるリゾートを、最後まで遠慮せず使い切る感覚が、振り返ってみるとこの日の前半を貫いていました。そして無料の直行バスで帯広に着いたあと、待っていたのが旅程で一番の豚丼になるぶたはげ、というのも含めて、移動日のはずがしっかり美味しい1日として記憶に残っています。
1日の流れ
| 時間帯 | 行動 |
|---|---|
| 朝 | ビュッフェ hal(2回目・整理券2番)で朝食 |
| 朝食後 | チェックアウト |
| 午前 | ミナミナビーチ再訪(最後の一泳ぎ) |
| 午後 | トマム→帯広 事前予約無料直行バス(約2時間) |
| 夕方 | 帯広駅着 → ぶたはげで夕食 |
| 夜 | ふく井ホテルでチェックイン、モール温泉 |
① 朝食:ビュッフェ hal(2回目)
事実メモ
- 3つの会場を制覇した経験から「最後は hal」と前夜から決定
- 1回目の反省を活かして早めに並び、整理券2番 を獲得
- サーモンいくら丼とフレンチトーストは2回目でも期待を裏切らない
詳しくは → ビュッフェ hal(2回目)の記事
トマム最終日の朝食は、前夜の時点でもう hal の2回目 で決まっていました。Day 4 でミカクを終えて3会場を全部回ったあと、「もう一度行くなら hal」という結論にたどり着いていたので、その結論をそのまま実行しに行く朝、という位置づけです。理由は単純で、Day 2 で食べたフレンチトーストを、ちゃんと余裕のある状態でもう一度食べたかった、そしてスタッフの丁寧な接客にもう一度ふれたかった、というふたつでした。
Day 2 の初回 hal では、整理券をもらってから入場までけっこう待ち時間があって、その時間で外の雪と遊ぶことになっていました。その反省を踏まえて今回は早めに動いた結果、なんと 整理券2番。1番の人がいるだけで、それ以外はほぼ先頭、という状態です。狙って取りに行ったぶん、紙切れを受け取った瞬間の達成感はちょっと特殊で、「作戦勝ち」のダッシュボードがピカッと点灯した、みたいな種類の嬉しさがありました。

中身については、サーモンいくら丼と焼きたてフレンチトーストの2看板を、整理券2番のおかげで席の余裕も含めて気持ちよく堪能できました。Day 2 で「期待を上回ってリピートした」と感じたフレンチトーストは、2回目もちゃんと同じ温度感で迎えてくれて、これは確かに「同じところに2回行くだけの理由がある朝食」だな、と素直に納得できる時間でした。3会場の最終結論として hal を選び直した自分を、半日経たないうちに正解だったと思える、いい締めくくりの朝食です。
② ミナミナビーチ再訪(チェックアウト後)
事実メモ(既存薄い記事より)
- チェックアウト後も宿泊中と同じサービスが継続
- 入場無料
- タオル貸し出し無料
- 荷物はフロントに預けて身軽に
- 開店直前にもかかわらず 数組が列を作っていた
- 入口すぐの mina café で北海道ジェラート(一律約550円)
朝食を終えてチェックアウトを済ませると、目の前には「帯広行きのバスの出発まで、けっこう時間が空いている」という空白の枠ができました。荷物はフロントで預かってもらえるので、この空き時間を一番気持ちよく潰せる場所はどこか、と考えたとき、Day 2 で味をしめていたミナミナビーチ以外の選択肢が出てきませんでした。

行ってみてまず驚いたのは、チェックアウト後でも宿泊中と同じサービスがそのまま使えることです。入場無料、タオル貸し出しも無料。「お客さんではなくなった」あとも、しれっと同じ条件で迎え入れてくれるリゾートの構造が地味にすごくありがたくて、最後の最後までトマムをきれいに使い切れた感覚があります。
そして、開店直前にもかかわらず、すでに数組の人が列を作っていました。世の中に「チェックアウト後のミナミナビーチで朝のひと泳ぎ」を狙っている人がそれなりにいる、ということ自体が、この施設の強さの証明にも感じます。ただ、開場と同時に入った直後の館内はまだ波もそこまで賑やかになっておらず、ほぼ「静かなプール」を独り占めできるタイミングがほんの数分だけ存在しました。Day 2 にしっかり波と戯れたあとに、最終日のお別れがこの静けさからスタートするのが、思っていた以上にきれいな締め方になっていました。

入口すぐにはmina caféという、北海道ジェラートが楽しめるカフェも入っていて、トマム滞在の最後にここで一杯、というプランも自然に組めそうな配置でした。今回はバスの時間との兼ね合いもあり注文はしませんでしたが、メニュー看板を見ているだけでも「次に来たらここから入るのもありだな」と思える、いい雰囲気の店構えでした。
③ トマム → 帯広:事前予約で無料の直行バス
事実メモ(既存薄い記事より)
- 運行: 星野リゾートが提供するトマム宿泊者向けシャトル
- ルート: トマム → 帯広 直行
- 所要時間: 約2時間
- 料金: 事前予約で無料
- 予約: チェックイン時またはオンライン、シーズン中は早めの確保推奨
- 車窓: トマムの山岳地帯 → 十勝平野(橋から見える夕暮れの川と空のグラデーション)
- 出発前: 宿泊者専用ラウンジで待機
ミナミナビーチで一泳ぎしたあとは、ロビーで荷物を受け取り、いよいよ帯広へ向かう直行バスの出発を待つ時間に入りました。出発前のひと時間ほどは、滞在中に毎晩のように通った宿泊者専用ラウンジに腰を下ろしてのんびり過ごす、というのが個人的な最終ルーティンになっていて、ここに座っていると「もうここは今日で最後なんだ」という名残惜しさが、シャンパンの泡と一緒にちゃんと立ち上がってきます。

このバスは星野リゾートがトマム宿泊者向けに走らせているシャトルサービスで、トマムから帯広駅までを直行で約2時間、しかも事前予約で料金は無料という、移動コストの考え方を一段ぶっ壊してくる仕組みになっています。「ソロでいくより路線バスよりも上手い」という経済性そのもの以上に、ラウンジのドリンク・ゴンドラ・ミナミナビーチに続いて、ここまで一貫して宿泊者向けの設計が同じトーンで揃っていることへの感心がありました。同時に、「チェックイン時に予約までたどり着いた数日前の自分」をちょっと誉めたくなる種類の達成感もあって、ここはちゃんと取りこぼさないでよかったな、と思う仕組みです。
バスが走り出すと、窓の外の景色はトマムの山岳地帯から十勝平野へと、思っていた以上にきれいなコントラストで切り替わっていきました。中でも一番強く残ったのは、橋の上でも山道でもなく、ただひたすら広がっていく十勝平野の農地のスケールと色合いそのものでした。北海道の中でも特に「広い」と聞かされていたこのエリアを、夕方の光の中で2時間かけて横切っていくバスの中は、まだ何も観光していないのにもう「十勝に来た」という気分がしっかり仕上がっていく時間でした。

日が落ちる頃、バスは帯広駅に到着しました。「OBIHIRO STATION」のサインと時計が掲げられた駅舎を見上げた瞬間、トマムの旅が終わり、ここから旅の後半戦が始まるのだ、というスイッチがはっきり切り替わったのを覚えています。

④ 帯広駅着 → ぶたはげで夕食
事実メモ
- 日が落ちる頃に帯広駅へ到着
- 駅のロータリーには赤い手のオブジェ・蛇を模したアート作品
- 駅ビル「エスタ帯広」内に観光情報センター(後日 Day 6 で再訪)
- 夕食: ぶたはげ で帯広名物の豚丼
- 芽室石坂農場の豚にこだわる専門店
- 赤い看板と暖簾が目印
- 炭火の香りが漂うシンプルだが力強い豚丼
詳しくは → ぶたはげの記事
帯広駅のロータリーに降り立つと、迎えてくれたのは赤い手のオブジェと蛇を模した彫刻でした。スケール感のあるアートが夜の街灯に照らされて、雪の残る道路にぽつんと立っているのが、独特の街の顔として記憶に残ります。トマムのリゾート然とした空気から、急に「地方都市の駅前」のリアルな空気感に切り替わる瞬間でした。

そのまま夕食を求めて駅前を歩いていると、ふと目に止まったのが 「ぶたはげ」 の赤い看板と暖簾でした。観光客向けに作り込まれた派手な店構えではないのに、シンプルな赤の組み合わせが妙に強く、3月下旬の冷えた風の中で「あの暖簾をくぐりたい」と素直に体が反応する種類の引力がありました。
→ ぶたはげの記事
頼んだのは芽室石坂農場の豚を使った豚丼。一口目に強く来たのは、豚肉の柔らかさと炭火の香りでした。豚丼という料理に対して、自分が無意識に持っていた「もっと噛みごたえのある、味の濃いやつ」というイメージを、最初のひと噛みで丁寧に裏切ってくる柔らかさで、そこに炭火の香ばしさが追いかけてくる構成です。タレが甘辛く絡んでいるのは想像どおりなのですが、その下にいる豚肉自体の存在感がきれいに立っていて、「産地を看板に出している店の豚丼は、こうやって主役の格が変わるのか」という納得が、口の中で起きていきます。

少し先回りして書いてしまうと、このあとDay 7 にぱんちょうも訪問することになります。「元祖」を冠するぱんちょうとも食べ比べた結果、今回の旅で食べた豚丼の中で一番だったのはこのぶたはげでした。トマムから帯広に着いた最初の夜、ふらっと入った1軒目がそのまま本旅程の豚丼の頂点になった、というのは、なんだかちょっと特殊な引き当て方をした夕食です。詳しい両店の比較はぶたはげの記事に書いていますが、Day 5 の時点では「とりあえず帯広の夜の1食目として圧倒的に正解だった」という気持ちのまま、満腹のお腹を抱えて宿に向かいました。
⑤ ふく井ホテルでチェックイン・モール温泉
事実メモ(既存薄い記事より)
- 立地: 帯広駅から徒歩すぐ(駅を出るとすぐに建物が見える)
- 設備: 源泉掛け流しのモール温泉
- モール温泉: 十勝独特の植物性有機物(フミン酸など)を含む黒褐色の湯
- 保温・保湿効果が高い、ぬるっとした肌触り
- 熱めの湯がスノボ+バス移動の疲れをほぐす
ぶたはげで満腹になったお腹を抱えて向かったのが、この日の宿である ふく井ホテルでした。帯広駅から徒歩すぐ、駅を出てすぐに建物が視界に入る距離感で、夜の慣れない街でスーツケースを引きずりながら歩いている身としては「迷わずチェックインまでたどり着ける」という当たり前のことが、地味に大きなありがたさになっていました。
ふく井ホテルの一番の目玉は、源泉掛け流しのモール温泉です。脱衣所から浴場に入って一番最初に来た反応は、肌触りより先に「色」への驚きでした。湯船にたたえられた湯がきれいに黒褐色をしていて、温泉に入る前にまず視覚的に「これは今までの温泉と違う」と理解させられる種類の見た目です。十勝独特の植物性有機物(フミン酸など)を含む天然の色だと聞いてはいたものの、文字情報と目で見たときの強さがここまで違うのか、と新鮮に驚きました。
そして実際に浸かってみると、これがちゃんと熱めです。トマムでのスノーボード2日分の疲れと、その日のバス移動で固まった体に、熱めの湯がしっかり効いていくのが、入って数分でわかります。「黒褐色 × 熱め × 旅の疲れ」という組み合わせが想像以上にきれいにハマって、トマムから帯広に物理的に移動したという事実が、ようやくお湯の中で身体的に消化されていく感覚がありました。Day 5 を締めくくる場所として選んだはずのふく井ホテルの温泉が、ちょうど旅の前半と後半をつなぐ「切り替えの儀式」のような役割をしてくれた夜でした。
この日を一言で
トマムを満喫したあと、移動した先でも豚丼に感動した日。
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